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ダイマックスはHP実数値が高い方が得なのか?【剣盾ランクバトル】

ダイマックスはHP実数値が高い方が得なのか? コラム
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ダイマックスはHP実数値が高い方が得なのか?

こんにちは、しゅんくり~む(すんく)です。
今回は「ダイマックスするポケモンはHPが高い方が得なのか?」というテーマについて考えていこうと思います。

 

はじめに

「ダイマックスするポケモンはHPが高い方が得」という考え方

ソード・シールドから実装された「ダイマックス」ですが、ポケモンがダイマックスするとHPが2倍になる・技がダイマックス技になるなどの恩恵があります。そのHPが2倍になるという効果から「ダイマックスするポケモンはHPが高い方が得」という考え方があるのですが、果たしてそれは本当なのでしょうか?

結論から言いますと、確かにダイマックスの一次的な効果を見れば「ダイマックスするポケモンは、耐久値が高い方が実数値的に得」と考えることができます。ただあくまで「耐久値が高い方が」であり、防御や特防よりもHPを高くした方が得になるわけではありません。

 

 

ダイマックス中のHPと防御・特防の関係

まず「HPが倍になるんだから、HPが高い方が得なのでは?」といった疑問が上がると思うのですが、実はHP実数値が2倍になるからといって防御・特防の実数値よりもHP実数値の方が比重が大きくなるという訳ではありません。

例を上げて考えてみましょう。

サザンドラとミミッキュ

HP実数値が130のミミッキュに対して、サザンドラの攻撃が130ダメージ入ったとします。ここでミミッキュがダイマックスをすると最大HPが倍の260になり、130ダメージを負った後のミミッキュの残りHPは最大HPの50%になります。

ミミッキュとサザンドラ

ではここで、ダイマックスの効果が「HPを2倍にする」ではなく「防御・特防を2倍にする」という効果だと仮定して考えてみましょう。するとミミッキュの耐久はダイマックスによって倍になり、元々130ダメージだったサザンドラの攻撃は半分の65ダメージになります。この場合、ダメージを負った後のミミッキュの残りHPは最大HPの50%ですね。

つまり、ダイマックスの効果はあくまで「HPを2倍にする」効果なのですが、実際に得た結果を見てみると「防御・特防を2倍にする」効果とも置き換えることも可能なのです(ダメージ計算の都合で多少の誤差はありますが)。

少し回りくどい解説になりましたが、つまりダイマックスの効果によってHP実数値と防御・特防実数値の間に優劣は付きません。防御・特防を高くすれば被ダメージが少なくなり、攻撃を耐える可能性が高くなる。最大HPを高くすれば、被ダメージが変わらなくてもHPが残って攻撃を耐える可能性が高くなる。HPと防御・特防の関係は常に表裏一体の対等な関係で、ダイマックスが絡んだからといって特別変化があるわけではないのです。

そのため、「ダイマックスするポケモンだから」と特別HPを高くする必要はなく、通常の非ダイマックスポケモンと同じ方法で行う耐久調整が最も効率の良い耐久調整になるのです。

 

努力値調整をする上での関係

レベル50のポケモンの能力値は努力値を8振ることで実数値が1上がるようになっているのですが、ダイマックス前提であればHPは努力値を8振ることで実数値が2上がることになります。恐らくこの辺りから「ダイマックスするポケモンはHPが高い方が得」という考え方につながるのですが、この考え方は少し間違っています。

とあるHP170・防御100のポケモンを例に挙げて考えてみましょう。

このポケモンがダイマックスをすると、HPが倍になりHP340・防御100になりますね。

パターン1として、このポケモンの防御に努力値80を振って、防御実数値を100→110に上げてみるとします。この場合、ダイマックスをするとHP340・防御110になり、耐久は努力値を振る前の1.10倍(110÷100)になっています。

次にパターン2として、このポケモンのHPに努力値80を振って、HP実数値を170→180に上げてみます。この場合、ダイマックス状態で換算すると340→360とHP実数値が20上昇したことになり、耐久の上昇幅は努力値を振る前の約1.06倍(360÷340)になりますね。

この2つのパターンを見比べてみると、防御を10上げた時は耐久が1.10倍、HPをダイマックス換算で20上げた時は耐久が1.06倍になっており、HPに振った場合の方が上げ幅が小さくなるという結果になりました。

少し以外な結果ですが、これはHP実数値が2倍の大きさになっている分、HP実数値1の価値も半減してしまっているために起こる現象です。20という上げ幅に惑わされがちですが、非ダイマックス時のHP実数値10の変化(170→180;約1.06倍)と、ダイマックス後のHP実数値20の変化(340→360;約1.06倍)は、共に耐久値が約1.06倍になる変化であり、ダイマックスしてもしなくても努力値あたりの耐久値の上り幅には変化がないのです。

このように、ポケモンをダイマックスさせても、HP実数値と防御・特防実数値の関係性に特別な変化はありません見かけ上の数字に惑わされて、防御・特防よりもHPの方が優先して上げるべきだと勘違いしてしまわないように注意しましょう。

 

 

耐久値が高い方が “実数値的に” 有利

記事冒頭に話した「耐久値が高い方が実数値的に有利」という話についてです。
まずダイマックスの一次的な効果をいくつか挙げてみます。

ダイマックスの一次的な効果
・HPが2倍になる
・技威力が約1.5倍になる

細かい効果はその他にもありますが、実数値に関係する効果として主要なものはこの辺りになりますね。ダイマックス技は元技の威力によって威力倍率は変わりますが、大体1.5倍前後として考えていきます。

次に、これらの一次的な効果を「実数値の変化」に置き換えて考えてみます。すると、技威力の上昇は攻撃・特攻の上昇と置き換えることができるので、以下のようになります。

実数値に換算したダイマックスの効果
・HP実数値が2倍になる
(防御・特防の実数値が2倍になるとも考えられる)
・攻撃・特攻の実数値が約1.5倍になる

多くのポケモンは攻撃と特攻のどちらかが不要な数値になるため、実数値的に見た場合は、1.5倍になる攻撃・特攻よりも、2倍になる耐久値に努力値を割いた方が得になるということになるのです!

 

 

実際の対戦での話

さて、“実数値的に” ダイマックスする時は耐久値が高い方が得という話をしましたが、それはあくまで数値上の話であって、実戦での損得はまた別の話になってきます。

単刀直入に訊きます、
ソーナンスがダイマックスして強いですか?

ソーナンスは耐久値が高いポケモンなので先ほどの理論で行けばダイマックスして得をするポケモンということになるのですが、高い耐久力で相手の攻撃を耐えることはできても、返しのダイマックス技で相手を倒す火力がありません。

火力が低く耐久値が高いポケモンがダイマックスをすると、耐久上昇やダイウォールを絡めて相手のダイマックスターンを枯らす・定数ダメージを稼ぐなどの行動ができるのですが、どれも受け寄りの行動で、ダイマックス中は再生技が使えない事も相まってあまり強い行動ではないとされることが多いです。

しかし反対に、耐久が低くても素早さや火力が高いポケモンがダイマックスを使うと、不足していた耐久を補う形になり、ダイマックスによって攻防共に隙が少ないポケモンになります。つまり、実数値的に得だとしても、元々高い耐久をさらに伸ばすよりも元々低めの耐久を補う形で伸ばしてあげた方がダイマックスが活きる場面が多いということですね。

 

ダイマックスの二次的な効果

また、ダイマックスによって受ける “一次的” な効果を見た場合は耐久値が高い方が実数値的に得になるのですが、二次的な効果、つまりダイマックス技の追加効果まで考慮するとまた話は変わってきます。

ダイナックル・ダイアシッド・ダイジェット等による追加効果を考えれば、攻撃・特攻・素早さの実数値も関係してきますし、素早さが高いポケモンの方が先制してダイマックス技を使いやすいことを考えれば、耐久上昇などの追加効果の恩恵を1ターン目に先制して受けられるかどうかなどの影響も出てきます。
さらに火力補正がある天候やフィールドを展開するダイマックス技については、天候補正に技威力の上昇が重なることで2ターン目以降の火力上昇率が2倍程度にまで膨れ上がることもあります。

あくまで追加効果から受ける二次的な恩恵であるため、目当てのダイマックス技を撃てなかったり、天候・フィールドを上書きされてしまうような状況だと効果が無いのですが、ダイマックス技の追加効果まで考慮すると、一概に「耐久値が高い方が実数値的に得だ」とも言い切れなくなってしまうのです。

 

結論として

さて、ここまでの結論としては「ダイマックスによって耐久が高い方が実数値的に得な時もあれば、火力や素早さが高い方が実数値的に得な時もある。さらに実際の対戦での損得を考えたら、また別の結果になるかもしれない」ということになるのでしょうか?

「じゃあ結局結論は何なんだ?」と言われるかもしれませんが、別に真新しい結論が出て来るわけではなく、既に結論は出ています。

たとえダイマックス前提のポケモンであっても、特定の能力値を高くするような特別な調整を行う必要はありません。

ダイマックスによってHPが増えたり火力が上がったりはしますが、それで何かの能力値を特別高くしなければならないなんてことはないのです。
考えてみてください、剣の舞を覚えたポケモンの調整をする時、「剣舞を積めば攻撃が2倍になるから、攻撃に努力値を多く振った方が実数値的に得だ」なんて考え方をしますか? しないはずです。そのポケモンの攻撃に努力値を振る時は、できるだけ高い火力が欲しいから××まで振り切る、〇〇を倒したいから倒せる所まで振る、といった理由が伴って努力値調整をしているはずです。実数値的に得かどうかを考えるのは、切り捨てが絡む実数値11n調整をする時くらいでしょう。

このように、一応「一次的効果を見れば、ダイマックスするポケモンは耐久値が高い方が実数値的に得」ではあるのですが、さらに複雑な要因が絡み合う実際の対戦で考えてみると、一概にどの能力値がダイマックスに得に働くのかを判断することはできません。そのため、特別「ダイマックスするから〇〇の能力値を高めにしなければ」と考える必要はなく、ダイマックスしないポケモンと変わらない方法で火力調整・耐久調整・素早さ調整を行うのが一番効率が良い調整となるのです。

 

 

総括

ダイマックスするからといって、防御・特防実数値よりもHP実数値を優先して高くする必要はない
ダイマックスの効果のみによって各能力値の比重は左右されないため、ダイマックスしない場合と同じ方法で努力値調整を行うべき

結論を上げると、こんな感じになるでしょうか?

「ダイマックスするポケモンはHPが高い方が得」という声をよく耳にしますが、ダイマックスの有無に関わらずポケモンごとに重要な能力値は様々です。ダイマックスの仕様に惑わされず、適切な調整を施してランクバトルに挑むようにしましょう!

以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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