コラム

努力値調整によって「本来の性能が失われる感覚」の正体について考察

努力値調整 コラム
スポンサーリンク

努力値調整

こんにちは、しゅんくり~む(すんく)です
今回は努力値調整についての記事になります。

 

努力値調整によって「本来の性能が失われる」という感覚

ポケモンは、同じ種族のポケモンでも努力値調整を変えることで様々な型を作ることができるのですが、その努力値調整をしたことがある方なら恐らく誰もが感じたことがある「本来の性能が失われる感覚」というものがあると思います。

努力値調整をする前なら熟せていた役割が熟せなくなった、落とせていたポケモンが落とせなくなった、抜けていたポケモンが抜けなくなった、などなど…対戦中のみならず、ダメージ計算をしている時や実際に努力値調整をしている時にもよく感じます。

今回はそんな「本来の性能が失われる感覚」の正体について2点気付いたことがあったので、簡単にまとめてみようと思い記事にしてみました。お時間宜しければご一読ください。

 

1. 極振りが基準になっているため

誰もが思い至ることではありますが、1点目は「ポケモンの調整は、極振りが基準になっていることが多いため」です。

AS振り・HC振りなど、ポケモンの中で最も多く簡単な調整は恐らく「2か所極振り」でしょう。特に素早さについては、準速(性格補正無し252振り切り)や最速(性格補正あり252振り切り)がデフォルトになっているポケモンも多く、そこから努力値調整をするために素早さを削ると、どうしてもデフォルトの状態から素早さの劣った調整になり、「本来の性能が失われている」という感覚が生まれてしまいます。

努力値調整の本質は、本来できていた事ができなくなる分、本来できなかったことをできるようにすることなので、その過程で「本来の性能が失われている」と感じてしまうのは仕方がないのかもしれませんね。

ただ逆に言えば、「本来の性能が失われている」と感じさせない調整はとても優れた調整であり、努力値調整をする上ではそこを目指すべきだとも言えるでしょう。

 

2. 低種族値箇所に性格補正をかけることによる実数値損

2点目として私は、種族値が低い箇所に性格補正をかけることによって発生する「実数値の損」にこそ原因があるのではないかと考えました。

以前の記事でも話しましたが、1.1倍の性格補正をかける条件は、「必要実数値が最も高くなる能力」または「性格補正なし252振り以上の実数値を必要とする能力」のどちらかです。今回紹介する「実数値の損」は、努力値調整をする過程で適用する条件を前者から後者に変更し、種族値が低い箇所に性格補正をかけざるを得ない状態になった時に生まれるものです。

少し例を挙げましょう。

チョッキHDランドロス

上記の調整は、Sラインは所説あれど7世代の時によく見られたチョッキランドロスの調整です。その特徴としては、努力値の多くをHDに割き、Aにはあまり努力値を振っていないものの、性格補正は種族値が最も高い箇所であるAにかけています。

このポケモンに、C特化カプ・レヒレのハイドロポンプZを耐える耐久調整を施す場合について考えてみることにします。

Aを少しずつ削りD252振りまで特殊耐久を上げたのですが、この状態ではまだハイドロポンプZが20%程度の乱数一発であり、かなり不安が残ります。目標の攻撃を高確率で耐えるようにするためにはD252振り以上の実数値が必要になるため、性格補正をかける後者の条件に則り、Aにかかっていた性格補正をDに変更してみましょう

性格を「慎重」に変更し、目標の攻撃を高確率で耐えるような調整にすることができました。

ここで、調整②と調整③を見比べてみてください。実数値の変化を見ると、D実数値が3上昇した代わりにA実数値が7下がっていて、全体では実数値を4損したことになっています。これが、「低種族値箇所に性格補正をかけることによる実数値損」です。

例外はあるものの、ポケモンの努力値調整は、種族値が高い箇所に性格補正をかけ・種族値が低い箇所に努力値を割く方が効果的な努力値調整になります。種族値が高い箇所は実数値も高くなりやすいため、種族値が高い箇所に性格補正をかけると他の調整よりも実数値合計が高い調整を作りやすく、種族値が低い箇所に努力値を振ると、実数値あたりの能力値の上昇倍率が大きく、同じ使用努力値でも能力値の上り幅が大きい調整を作りやすいのです。

そう考えると、Aに補正をかけつつ努力値の多くをHDSに振ったメガボーマンダや、Aに補正をかけつつB252を基準にHDに努力値を振り分けたカビゴンの調整の優秀さがよく分かりますね。

話を戻します。

今回のランドロスの例のように、種族値が低い箇所に努力値を振る過程で性格補正をかける必要が出てきてしまい、「実数値の損」が発生してしまっている状態にこそ私たちは「本来の性能が失われている」と感じるのではないでしょうか?

本来不得意であるはずの能力を伸ばすことに躍起になった結果として「実数値の損」が発生しているので、この違和感とも呼べる感覚はあながち間違いではなく、努力値調整をする上で大切にして行かなければならない感覚なのかもしれませんね。

 

補足:例外について

先ほど、効果的な性格補正のかけ方・努力値の振り方について話しましたが、その例外についての補足です。

結論から言いますと、「素早さ」がその例外に当たります

素早さ以外の能力値は、上げれば上げるほど一定の割合で効果が増大する連続的な値ですが、素早さのみは、あるラインを超えているか超えていないかのみで判断される断続的な値です。設定した条件下で役割対象を抜けるライン以上の素早さであれば、実数値が1高かろうが10高かろうが「抜けている」以上の効果は得られないのです。

以前話題になったカミツルギの素早さ11n調整(実数値176)に強烈な違和感を覚えた方も多いのではないかと思います。「断続的な値」である素早さに関しては、努力値あたりの効率や実数値あたりの倍率といった思考の介在する余地はありません。そのため、今回の話でも素早さは「例外」に当たり、素早さ調整に最も重きを置くポケモンには適用し辛い理論になっているのです。

 

総括

今回は、努力値調整を行う過程で感じる「本来の性能が失われている感覚」の正体について少し考えてみました。

偉そうなことを言えるほど努力値調整に精通している訳ではありませんが、このような感覚的な違和感を無視せず、原因を究明・言語化して改善していくことが大切なのかもしれませんね。

この記事がポケモン対戦を楽しむ方々の一助になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました