統計情報と考察

剣盾ランクバトル等倍範囲ランキング【複合タイプの技範囲】

統計情報と考察

今回はランクバトルでよく意識される「技範囲」について、対複合タイプの等倍範囲ランキングを作ってみました。

直接役に立つ情報ではありませんが、暇つぶし程度にどうぞ!

 

「等倍範囲」とは

等倍範囲とは、文字通り技が等倍で通る範囲のことです。

例えば、水タイプは半減以下で受けられるタイプが水・草・ドラゴンしかなく、残り15タイプに等倍以上で通るため等倍範囲が広いタイプになります。しかし反対に、虫タイプは炎・鋼・飛行・ゴースト・毒・格闘・フェアリーと7タイプに半減で受けられる非常に等倍範囲が狭いタイプとなっています。

今回はもう少し複雑にして、単タイプではなく複合タイプから複合タイプへの等倍範囲を検出してみました!
「水・電気」→「鋼・地面」の場合は「×2」(電気タイプは無効にされるものの水タイプが抜群で入るため)のように、単タイプを含めた全171複合タイプ同士のタイプ相性から、一致技の等倍範囲が広い複合タイプを調べていきます!

 

14位 ゴースト・ドラゴン

ドラパルト

×4 1 抜群範囲 45
×2 44
×1 122 等倍範囲 167
×0.5 3
×0 1

半減以下で受けられるポケモン

ノーマル・はがね
ノーマル・フェアリー プクリン
あく・はがね キリキザン
あく・フェアリー オーロンゲ

14位はゴースト・ドラゴンタイプの組み合わせがランクインしました。第8世代で初登場した600族であるドラパルトの一致技ですね!

どちらも単タイプとして非常に等倍範囲が広いタイプの組み合わせです。7世代の時はフェアリーが多い関係でドラゴンタイプはかなり肩身が狭かったのですが、8世代では少し改善されたように思えます。

両方半減以下に抑えるのはかなり難しく、ゴーストタイプのダイマックス技の防御ダウン効果も合わせるとかなり受けにくいタイプとなっています。

 

13位 ほのお・ドラゴン

レシラム

×4 6 抜群範囲 66
×2 60
×1 101 等倍範囲 167
×0.5 4
×0 0

半減以下で受けられるポケモン

フェアリー・ほのお
フェアリー・みず アシレーヌ
カプ・レヒレ
マリルリ
フェアリー・いわ メレシー
フェアリー・ドラゴン
その他 ヒードラン(貰い火)

13位は炎・ドラゴンタイプの組み合わせです!

等倍範囲の広いドラゴンタイプに、鋼タイプに抜群が取れる炎タイプを組み合わせた形ですね。タイプ一致で使える一般ポケモンはバクガメスだけですが、ドラゴンタイプのポケモンにサブウェポンとして炎技が搭載されている場合が多いように思えます。

受けれるポケモンの数自体はあまり多くないのですが、水・フェアリータイプや貰い火ヒードランなど、受けられるポケモンに優秀なポケモンが揃っているので、一概に通りが良いとは言えなさそうです。

 

12位 じめん・ドラゴン

ガブリアス

×4 10 抜群範囲 77
×2 67
×1 90 等倍範囲 167
×0.5 3
×0 1

半減以下で受けられるポケモン

はがね・ひこう テッカグヤ
アーマーガア
エアームド
フェアリー・くさ エルフーン
マシェード
カプ・ブルル
フェアリー・ひこう トゲキッス
フェアリー・むし アブリボン
その他 Rマタドガス(浮遊)
ドータクン(浮遊)
ヌケニン(不思議な守り)

12位は地面・ドラゴンタイプの組み合わせになりました。
第7世代までの10年間でレート対戦のトップに君臨し続けた伝説を持つ、ガブリアスの一致技ですね!

優秀な技範囲ではありますがその分対策されやすく、7世代以降ではフェアリータイプの台頭もありそれほど使いやすい技範囲ではないようにも思えます。強力な技範囲であるが故に、通りが悪くなるように環境が進化したと言っても全く過言ではありませんね。

 

11位t みず・フェアリー

アシレーヌ

×4 6 抜群範囲 80
×2 74
×1 87 等倍範囲 167
×0.5 4
×0 0

半減以下で受けられるポケモン

どく・みず ドヒドイデ
ハリーセン
ドククラゲ
どく・くさ フシギバナ
ラフレシア
ロズレイド
モロバレル
ウツボット
はがね・みず エンペルト
はがね・くさ ナットレイ
その他 ヌケニン(不思議な守り)

11位はフェアリー・水タイプの組み合わせになりました!
8世代初期ではアシレーヌのみが使用できましたが、DLC『鎧の孤島』でマリルリが、『冠の雪原』でカプ・レヒレが解禁されましたね。

単タイプとして等倍範囲の広い2つのタイプの組み合わせになっています。
等倍範囲だけでなく抜群範囲も広く、さらに耐性面にも優れているため、総合的に見てかなり優秀な複合タイプと言えますね

 

11位t みず・ひこう

ギャラドス

×4 6 抜群範囲 80
×2 74
×1 87 等倍範囲 167
×0.5 4
×0 0

半減以下で受けられるポケモン

でんき・みず 水ロトム
ランターン
はがね・みず エンペルト
でんき・ドラゴン パッチラゴン
はがね・ドラゴン ジュラルドン

同率11位として、水・飛行タイプの組み合わせがランクインしました。
ペリッパーギャラドスの一致技ですね。

上記の表を見てもらえれば分かる通り、半減以下で受けられるタイプには軒並み地面技が抜群で刺さります。さらに浮遊で地面技を無効にするウォッシュロトムには草タイプで抜群が取れるため、8世代初期の対戦環境ではパワーウィップを新規習得したギャラドスがブイブイ言わせてましたね。

ダイジェットの追加効果が優秀なのもなかなか厄介です。

 

9位 ほのお・じめん

グラードン

×4 16 抜群範囲 102
×2 86
×1 65 等倍範囲 167
×0.5 4
×0 0

半減以下で受けられるポケモン

ひこう・ほのお リザードン
ファイヤー
ファイアロー
炎オドリドリ
ひこう・みず ギャラドス
ペリッパー
マンタイン
ウッウ
スワンナ
ひこう・いわ プテラ
アーケオス
メテノ
ひこう・ドラゴン カイリュー
チルタリス
ボーマンダ
オンバーン
その他 水ロトム(浮遊)
炎ロトム(浮遊)
オニシズクモ(水泡)

9位は炎・地面タイプの組み合わせになりました!
一般ポケモンだと、未解禁ですがバクーダの一致技ですが、禁止伝説のグラードンの印象が強い技範囲のように思えます。

単タイプでも抜群範囲がかなり広いタイプの組み合わせで、実際複合タイプの抜群範囲も驚異的な広さになっています。

かなり優秀な攻撃範囲を持つタイプですが、半減以下に抑えられるポケモンに優秀なポケモンが多いのが唯一難点でしょうか? しかしそのほとんどは岩タイプで抜群を取ることができるので、炎・地面タイプの高速アタッカーが登場した場合はかなり優秀なアタッカーになりそうです。

 

8位 でんき・こおり

フロストロトム

×4 7 抜群範囲 67
×2 60
×1 101 等倍範囲 168
×0.5 3
×0 0

半減以下で受けられるポケモン

でんき・ほのお 炎ロトム
でんき・こおり 氷ロトム
パッチルドン
でんき・はがね トゲデマル
ジバコイル
その他 ヌケニン(不思議な守り)
マンムー(厚い脂肪)
Rガラガラ(避雷針)

8位は電気・氷タイプの組み合わせになりました。

8世代では目覚めるパワーが使用不可になってしまいましたが、7世代以前では電気タイプのサブウェポンとして目覚めるパワー氷を採用する場合が多く見られました。
電気タイプは単タイプとしてはそれほど範囲に優れたタイプではないのですが、氷タイプとの補完が非常によく、電気タイプを半減以下で受けられる地面・草・ドラゴン・電気タイプの内3タイプに抜群を取ることができます。

現在は氷・電気複合タイプにはあまり強いポケモンはいませんが、優秀なアタッカーが追加された際にはかなりの脅威になりそうです。

 

7位t フェアリー・あく

オーロンゲ

×4 4 抜群範囲 69
×2 65
×1 99 等倍範囲 168
×0.5 3
×0 0

半減以下で受けられるポケモン

フェアリー・ほのお
フェアリー・どく マタドガス
フェアリー・はがね クチート
クレッフィ

7位はフェアリー・悪タイプの組み合わせになりました!
8世代で登場したオーロンゲが初となった複合タイプですね。

等倍範囲の広さで有名なミミッキュのフェアリー・ゴーストタイプに勝るとも劣らない優秀な等倍範囲で、環境の多くのポケモンに等倍以上でダメージを与えることができます。

サポート型が主流のオーロンゲですが、使い手次第ではアタッカーとしても十分活躍できる優秀な性能をしていますね!

 

7位t ゴースト・フェアリー

ミミッキュ

×4 4 抜群範囲 69
×2 65
×1 99 等倍範囲 168
×0.5 3
×0 0

半減以下で受けられるポケモン

ノーマル・ほのお カエンジシ
ノーマル・どく
ノーマル・はがね

同率7位として、ゴースト・フェアリータイプの組み合わせがランクインしました。
ミミッキュの一致技範囲として有名ですね。

登場・未登場に関わらず全ての複合タイプを対象にした今回のランキングでは7位という順位に甘えましたが、実際にこの複合タイプを半減以下に抑えられるポケモンはごく少数に限られます。さらに8世代ランクマッチ環境では、唯一受けられるポケモンであったカエンジシが未解禁であるため、実質全てのポケモンに等倍以上で通すことができる技範囲になっています。

ダイホロウの防御ダウンの追加効果も考慮すると、受け切るのは至難の業ですね。

 

5位 じめん・フェアリー

フェアリー地面

×4 13 抜群範囲 101
×2 88
×1 67 等倍範囲 168
×0.5 3
×0 0

半減以下で受けられるポケモン

ひこう・ほのお リザードン
ファイヤー
ファイアロー
炎オドリドリ
ひこう・どく クロバット
ひこう・はがね テッカグヤ
アーマーガア
エアームド
その他 マタドガス(浮遊)
炎ロトム(浮遊)
ドータクン(浮遊)
ヌケニン(不思議な守り)

5位はフェアリー・地面タイプの組み合わせになりました!
フェアリータイプを半減できる炎・鋼・毒タイプに対して抜群を取ることができる地面タイプを合わせた組み合わせですね。

正直あまり見ない組み合わせではありますが、抜群範囲も広くかなり厄介な技範囲なので、新ポケモン等でこのタイプのポケモンが追加された際にはかなり厄介な存在になりそうです。

 

4位 じめん・ひこう

ランドロス

×4 13 抜群範囲 105
×2 92
×1 63 等倍範囲 168
×0.5 3
×0 0

半減以下で受けられるポケモン

ひこう・でんき サンダー
エモンガ
ボルトロス
電オドリドリ
ひこう・いわ プテラ
アーケオス
メテノ
ひこう・はがね テッカグヤ
アーマーガア
エアームド
その他 FCロトム(浮遊)
ドータクン(浮遊)
ソルロック(浮遊)
ルナトーン(浮遊)
シビルドン(浮遊)

4位は地面・飛行タイプの組み合わせになりました。
飛行タイプを半減に抑える岩・鋼・電気タイプには地面タイプで抜群が取れ、地面タイプを半減に抑える草・虫タイプに飛行タイプで抜群が取れるという補完に優れた優秀な組み合わせですね。

7世代で猛威を振るっていたメガボーマンダがよく使用した技範囲です。抜群範囲も広く強力な技範囲ではあるのですが、その分対策も進んでおり、受けられるポケモンにも優秀なポケモンが揃っているように思えます。

8世代ではDLC『冠の雪原』でランドロスが解禁されましたが、その基礎性能の高さも相まって環境トップメタの一角になっています。

 

3位 じめん・いわ

ドサイドン

×4 16 抜群範囲 104
×2 88
×1 65 等倍範囲 169
×0.5 2
×0 0

半減以下で受けられるポケモン

くさ・かくとう ビリジオン
キノガッサ
ブリガロン
くさ・じめん ドダイトス
その他 フライゴン(浮遊)
ドータクン(浮遊)
ネンドール(浮遊)

3位は地面・岩タイプの組み合わせになりました。

8世代では主にドサイドンが使用する非常に優秀な技範囲ですね。
一致技として使うには耐性面に多少難がある複合タイプであるため、7世代までは地面タイプのポケモンに飛行タイプに刺せるサブウェポンとして岩タイプの技を仕込む場合が多かったように思えます。

しかし、DLC『冠の雪原』で解禁され圧倒的環境トップとして猛威を振るっているサンダーに強い複合タイプということもあり、最近ではこの複合タイプの耐性面の優秀さにも注目が集まっています。

 

2位 じめん・こおり

マンムー

×4 16 抜群範囲 109
×2 93
×1 60 等倍範囲 169
×0.5 2
×0 0

半減以下で受けられるポケモン

むし・みず オニシズクモ
グソクムシャ
むし・こおり モスノウ
その他 FCロトム(浮遊)
ドータクン(浮遊)
ヌケニン(不思議な守り)

2位は地面・氷タイプの組み合わせになりました!
マンムーの一致技として有名な技範囲ですね。

その等倍範囲もさることながら、抜群範囲はなんと全複合タイプ中1位! 地面タイプを無効にする飛行タイプに氷タイプが幅広く刺さり、それぞれの抜群範囲の広さも相まって凄まじい攻撃性能になっています。
「マンムーが刺さらない環境は存在しない」という格言が生まれるほどの性能を誇っており、マンムーがあまり刺さらない8世代初期環境の異常さが際立ちますね。現在ではDLC『冠の雪原』で氷弱点の強力なポケモンが多く解禁され、その技範囲の優秀さが再評価されているように思えます。

素早さが中途半端で、優秀な積み技を覚えないマンムーでさえこれだけ強力なので、氷地面タイプの高速アタッカーや崩しアタッカーが追加さたらと思うと恐ろしいですね。

 

1位 ゴースト・かくとう

ギルガルド

×4 11 抜群範囲 81
×2 70
×1 89 等倍範囲 170
×0.5 0
×0 1

半減以下で受けられるポケモン

ノーマル・ゴースト 該当なし

1位はゴースト・格闘タイプの組み合わせになりました!
驚異的な等倍範囲を誇り、現存する全てのポケモンに等倍以上で攻撃を通すことができます。

ゴーストタイプを半減以下に抑える悪・ノーマルタイプには格闘タイプで抜群がとれ、格闘タイプを無効にするゴーストタイプにはゴーストタイプで抜群が取れる完璧な補完を誇っています。

禁止伝説級ではマーシャドーが一致技として使いますが、一般ポケモンではギルガルドがよく使用する組み合わせでしょうか? 格闘タイプは威力が高い技が多いので、ゴーストタイプがサブウェポンとして格闘タイプの技を搭載している例が多いように思えますね。等倍範囲は優秀なのですが抜群範囲はそれほど広くなく、火力の高いポケモンが一致技(+補完技)で採用した場合に真価を発揮します。

 

まとめ「等倍範囲ランキング」

等倍範囲ランキングのトップ20ワースト10をまとめておきます。

等倍範囲トップ

順位 複合タイプ 抜群範囲 等倍範囲 半減以下
1 かくとう・ゴースト 81 170 1
2 じめん・こおり 109 169 2
3 じめん・いわ 104 169 2
4 じめん・ひこう 105 168 3
5 じめん・フェアリー 101 168 3
6 ゴースト・フェアリー 69 168 3
7 あく・フェアリー 69 168 3
8 でんき・こおり 67 168 3
9 ほのお・じめん 102 167 4
10 みず・ひこう 80 167 4
11 みず・フェアリー 80 167 4
12 じめん・ドラゴン 77 167 4
13 ほのお・ドラゴン 66 167 4
14 ゴースト・ドラゴン 45 167 4
15 ノーマル・じめん 65 166 5
16 みず・ドラゴン 58 166 5
17 ノーマル・ゴースト 31 166 5
18 じめん・はがね 91 165 6
19 じめん・ゴースト 86 165 6
20 ほのお・いわ 82 165 6
21 みず・いわ 81 165 6
22 いわ・ゴースト 77 165 6
23 みず・ゴースト 67 165 6
24 ひこう・ゴースト 67 165 6
25 ひこう・あく 67 165 6
26 ノーマル・みず 42 165 6
27 ノーマル・あく 29 165 6

等倍範囲ワースト

順位 複合タイプ 抜群範囲 等倍範囲 半減以下
171 くさ・むし 54 123 48
170 ノーマル・どく 25 124 47
169 どく・むし 46 125 46
168 かくとう・むし 68 127 44
167 くさ・かくとう 66 131 40
166 むし・フェアリー 59 135 36
165 くさ・じめん 82 137 34
164 ノーマル・むし 30 137 34
163 くさ・フェアリー 66 138 33

 

総括

単純に等倍範囲の広いゴースト・ドラゴン・水タイプを中心に、抜群範囲の広い地面タイプが補完として入ってきたランキングになりましたね。その中でもピンで入ってきている電気・氷タイプの噛み合わせの良さが伺えます。

対して、毒・虫・草タイプはやはり通りの悪さが目立ちますね…
タイプ間で多少の格差はあれど、もう少し調整されても良い気はします。

余談ではありますが、水+フリーズドライの組み合わせや、肝っ玉ポケモンの格闘+ノーマルの組み合わせはすべてのタイプに等倍以上で通すことができます。あまり使い手の多い技範囲ではありませんが、全てのポケモンに等倍以上で通ると聞くとロマンを感じずにはいられませんね。

ということで、今回は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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